オメガ城の惨劇 感想 (ネタバレあり)
森ミステリィ久しぶりだったので、なんかこんなんだったっけ?となんだか拍子抜けしてしまった サブタイが "SAIKAWA Sohei's Last Case" だったので、Last なん!?と終始(特に終盤のフランス編)心配だったがエピローグですっかり肩すかしだったことがわかってズッコケた
Vシリーズの最初らへんで止まってるので「あれ...ベニコってなんか聞き覚えがあるような...」と話したら誰が誰で~みたいなのをいろいろ教えてもらった あらすじで犀川も四季もカタカナだったので、なんか意味あんのかな~とおもってたけど、単にオメガ城が実はアノ島だったことをミスリードするための仕掛けだっただけっぽい
レーヌを拉致したのは、正当防衛でも配偶者を殺してしまったので共犯に...って結構無理あるんでは、とおもった
ブチ殺しておいた方が面倒少なくない?結局フランスで襲撃してるし
まあでも実際のところ、計画通りにやり遂げることは難しいだろうし、ちょっとした情報のエッジから真相を突き止めていくんだろうけど、ん~まあそれにしてもトリックが雑すぎるというか....
オメガ城のディティールとかほとんど関係なかったし
ベタに本格推理小説っぽい流れでくるので、中盤以降にすんごいSF的な大どんでん返しがきたり...!?(最近そういうSFな飛躍のある作品が好き、例えばオメガ城は全部シミュレーションで、サイカワエージェントの挙動を確認していた的な...)と期待していたけど、最終的にはなんか冒険小説みたいなテイストになり、ブティックで???になり、黒幕が明らかになっても「うーん、まあ、そうかあ...」といった程度であんまりしっくりこなかった
犀川や四季の名前を引っ張り出してきてまでやりたかった話なんだろうか....
ただ、要所要所でサイカワ(と名乗っていた人)が語っている社会への眼差しは結構くるものがあった